テトリスの将棋ブログ

将棋に関する記事を投稿するブログでございます

守備陣を持ち駒で強く連結するコツ【銀将編】

こんばんわ、最近振り飛車穴熊のコツを掴み始めたテトリスと申します(・∀・)

 

さて、今回ですが、持ち駒を使って守備陣を引き締める場合、どこに打つと堅くなるか

というお話です。今回は銀将編ということで、持ち駒の銀をどこに打てば良いかと

いうことを解説してみました。早速局面①をご覧ください。

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局面①-1

もちろん相手の攻撃陣の構えによって、最善は変わってくるものですが、ここでは

一般的には☗87銀と打ち込むのが玉形を堅くする急所になります。銀冠にするのが

好形ということですね。

例えば相手が歩を持ってると相手から☖87歩と打ち込まれて玉形が乱れる要因になり

ます。特に矢倉の戦いでは、☖86歩と相手から突かれて同歩と取ると、不安定な形に

なりやすく、そういった場合に87の地点を埋めるのがいい形となります。

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局面①-2

次の局面は①の時と8筋の歩の位置が違います。

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局面②-1

この陣形で銀をどこに打てば堅くなるかですが、ここは☗67銀と打つのが堅くなる

地点になります。いわゆる銀矢倉という好形ですね。

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局面②-2

銀矢倉は6,7,8筋からの上部の攻めに強く、また78の金に銀のひもが付いてるため、

連結する力が強くて優秀な囲いになります。どちらかというと金矢倉よりも守備力が

高いイメージがありますね('ω')

 

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③-1図

さて局面は変わって美濃囲いの場合。この局面では玉の小ビンが空いており、何かの

拍子に角で王手をされる危険性がある為、ここではもちろん☗37銀打と埋めます。

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局面③-2

この囲いは大山美濃と言って、大山15世名人がよく使ってた囲いですが、この囲いの

いいところは、対抗形における玉頭戦に強いことと、陣形の発展性が優秀な点です。

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局面③-3

先ほどの局面から☗26歩、☗27銀、☗、38金と進めたのが局面③-3、

この囲いも金銀の連結が良く、優秀な囲いです。さらにこの囲いは発展できます。

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局面③-4

この囲いは銀冠穴熊と言って、上部からも横からの攻めにも強く、非常に優秀な

囲いです。大山美濃はこういう発展性があって優秀なわけですが、持ち駒の銀を

37に打ってここまで発展させるケースはあまりないかもしれません笑

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局面④-1

今回の局面は実戦でもよく出て来そうな局面、放っておくと、後手から☖48金

☗同金☖39銀と打ち込まれ、囲いは崩壊してしまいます。ここでは☗38銀と

打つ手も考えられますが、それには☖48金☗39銀打(☗同金だと☖39銀でまずい)

☖39金☗同玉となって、王様が少し危険地帯に誘い出されて良くない格好に

なります(局面④-2)。

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局面④-2

④-1の局面に戻りますが、ここでは☗49銀と固めるのがテクニックで、この手で

先手玉の耐久度は一気に上がります(局面④-3)。

 

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局面④-3

それに対して☖59金と銀を取りに来る手には☗38銀と上がり、それに対して

☖58金と引けば、☗49銀打(局面④-4)☖同金☗同銀としておいて、先手陣は

崩れる気配がありません。 

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局面④-4

 

今回は銀についての守備陣の連結の基本的な内容についてやりました。反響あれば

もっとレベルの高い内容や、他の駒のパターンもやっていこうかと思います('ω')

アゲアゲさんのプロ編入試験の第四局、下馬評はあてにならない?

どうも、明日と明後日が休みで今ハッピーな気分に浸っているわたくし、テトリス

申します。

 

さて本題ですが、本日折田翔吾アマことアゲアゲさんがプロ編入試験の第3局にて

山本博志四段を破り、成績を2勝1敗として、プロ編入に王手をかけました!

あと2局のうち1局を取れば勝ちということになるんですが、次の対戦相手が実は

今絶好調の若手、本田奎五段です。

 

先日の棋王戦の挑戦者決定戦にて佐々木大地五段を破り、プロ入り三年目でなんと

タイトル戦の挑戦者になりました!世間の人々は藤井七段がいつタイトル戦に

登場するかと、そればかりに関心が集まっていましたが、まさか藤井七段よりあとに

プロになった本田五段がタイトル戦の挑戦者になるとは、かなり予想外だった方が

ほとんどだと思います。

 

その本田五段が棋王戦で倒した相手が永瀬二冠、増田六段、行方九段、佐藤天九段、

村山七段、丸山九段、広瀬八段、そして佐々木大地五段と、ボスラッシュに屈する

ことなく、挑戦権を取ってしまったことは、将棋界に大きな衝撃を与えたと思います。

 

そんな本田五段にアゲアゲさんは挑むわけですが、下馬評はアゲアゲさんが苦しい

戦いになるとの予想が大半なわけですが、私はチャンスもけっこうあるんじゃないかと

思ってます。

本田五段ですが、C級2組では現在4勝4敗と突出した成績であるわけでもなく、

敗れた相手が杉本和四段、長沼七段、富岡八段、村田智七段と、レーティングが

そこまで高くない棋士に負けており、棋王戦とは対照的な成績になっています。

 

プロ棋士でも格上にはけっこう勝てるけど、意外な棋士に敗れたりする方はいます。

例えば永瀬二冠は今でこそタイトルを2つ所持して順位戦もB級1組にいますが、

以前は他の棋戦ではトップ棋士を次々に破っていたのに、順位戦では意外な相手に

負けることが多く、長い間C級2組でとどまっていました。本田五段もそういった

タイプなのかもしれません。

 

そう考えると、プロ編入試験の第四局、下馬評を覆してアゲアゲさんが勝利を手にする

可能性は大いにあると思います。アゲアゲさんがプロになったらYouTubeは引退

するんでしょうかね?

 

今日はこの辺で終わろうと思います(^_^)/

 

強くなりたければ大会に出るべし!

こんばんわ、最近セブンイレブン蒙古タンメンにハマっているテトリスと申します(/・ω・)/

 

本日は兵庫県支部対抗団体戦に出場し、運よく優勝することができ、4月に

開催される西日本大会への出場が決まりました!(・∀・)

チームメンバーが頼もしかったので、自分が敗れてもあとの二人が勝ってくれると

思って臨みましたが、決勝では自分自身の力で格上の相手に勝つことができ、非常に

嬉しい団体戦での勝利でした(>_<)

 

さて本題ですが、将棋で強くなりたければ、リアルの大会に果敢に参加すべきと

私は前から思ってます。ネットの大会ではなくてリアルの大会がいいんです。

 

その理由ですが、3つ挙げられと思います。

①真剣勝負ができる

②強い人に感想戦で教わることができる

③格上に勝つことが自分の将棋への自信になる

 

①真剣勝負ができる

練習将棋やネット将棋ではあまり味わうことのできないものであり、負けたら終わりの

状況で指す将棋では自分の集中力を最大限に高めることができ、自分の実力以上のもの

が出たりするものです。その繰り返しが自分の実力を伸ばすことに繋がります。ネット

でしか対局したことがない方にはぜひ味わっていただきたいものです。

 

②強い人に感想戦で教わることができる

対局で負けたとしても、感想戦で強い人の大局観や考え方、自分の知らない手筋、

定跡などを聞くことができます。大会での棋譜は自分が全力を出してできたもの、それ

を格上の相手と検討できることは、自分の大きな財産になったりします。

家でソフト検討によって学習する方がいい方も多少はいらっしゃいますが、やはり人と

会話した内容の方が、長期記憶として残りやすいと私は思うんです。

 

③格上に勝つことが自分の将棋への自信になる

実は一番ここが重要で、格上の相手に勝つことによって、自分の将棋に対する自信を

持つことができ、更なる棋力向上へのモチベーションに繋がります。大会は常に

真剣勝負、格上の相手も負けたとなったら手を抜いたなどという言い訳はできません。

その格上に勝つことは、自信をつける大きな要因になります。

また、自信を持つことでメンタルを安定させることができ、安定した成績を残せるよう

になると思うのです。

 

実力がまだ伴ってないから大会に出るにはまだ早いと思ってるみなさん、ここは一度

勇気を出して出場してみませんか?棋力向上に繋がるだけでなく、今までにない発見や

将棋友達が出来たり、今以上に将棋が面白くなるかもしれませんよ?

 

将棋ウォーズの初段は強いのか?

どうもみなさんこんばんわ、明日開催の支部対抗戦に向けてイメトレをしているテトリスと申します(・ω・)

 

さて、今回はどちらかというと辛口の内容ですが、将棋ウォーズの初段の実力についてです。

 

私はこれまで幾つか将棋教室や道場に通った

経験がありますが、そこで体験した初段の

相手の実力と比べると、ウォーズの初段の認定はかなり甘いと感じます。ウォーズで初段でも将棋倶楽部24で指すと、10級の壁を越えられない方はたくさんいます。

 

それでもウォーズの棋力に対して免状が申請出来てしまうということもあり、ウォーズで初段だから自分は有段者と自信を持っておっしゃる方がたくさんいます。しかし、いざ本番の大会に出るとなれば、道場で有段者に認定された方に勝つのは難しいと思います。

 

何が言いたかったかというと、ウォーズの初段レベルでは、道場や大会では活躍することが難しく、そこまで自慢できるものではないということです。

 

これは別にウォーズの初段の方を蔑んでいるわけではなく、ウォーズの段位の認定の緩さに問題があると思います。なので、初段の方はぜひ二段を目指して欲しいと思うわけなんです。

 

振り飛車穴熊で天守閣美濃をボコボコにした棋譜

みなさまこんばんわ、はまりまくっていたスプラトゥーンの熱が冷めてしまった

テトリスと申します。

 

さて、本日は上手く天守閣美濃を攻略した棋譜を紹介します(・∀・)

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途中図1

私が後手番、居飛車から仕掛けてきて対応していたなかの途中図1、後手からは

☖32飛から☖36歩というのが狙いとしてあるのですが、本譜ではその手を

指す前に☖75歩☗同歩☖76歩と、天守閣美濃の急所である75の地点を攻めて

相手の陣形を乱すことに成功、結局76に打った歩が終盤までずっと効いてくる

ことになります。

 

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途中図2

数手進んで途中図2、相手が角を成りこみ、こちらの狙いだった手の☖32飛から

☖36歩と進めたところに☗33歩と打たれた局面です。

ここでは☖同角☗同馬(☗36飛だと☖88角成☗同玉☖36飛で後手優勢)に

☖同飛となって、後手がやや指せる形勢というところなんですが、☖33歩に対して

私はなんと☖同飛!という手を選択しました。この手は非常に深い読みを入れた手で、

先手の陣形が一気にバラバラになります。

 

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途中図3


少し進んで途中図3、33の角と76の歩が急所に効いてはいるものの、後手は

駒不足になりそうな局面。44角と足して打ち込んでも79金と寄られて、後手は手がなくなってしまいます。ですが狙っていた手をここで放ちます。

私はここで☖65角!と打ち込みました。狙いは☖77角成の両王手で、それが決まってしまうと先手陣は壊滅してしまいます。ということで、先手はその手に対して

☗97玉と寄って、両王手を回避したのですが、そこで☖94歩と突いたのが狙いでした。

 

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途中図4

☖94歩に☗79金と寄られて受けきられたと思いそうな局面ですが、ここで単純に

☖95歩☗同歩☖同香と行きます。もちろん先手は☗96歩と受けますが、それに

対して☖98歩!と打ち込んだのが天守閣美濃を崩壊させた一手になりました。

そこから☗同香☖77歩成☗同桂☖96香☗同玉☖98角成☗99香☖76馬と

なったのが結果図。

 

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結果図

結果図の局面は後手から☖95歩☗同玉☖94香の詰めろがかかっている為、

☗95歩と受けてきたのですが、相手玉を一気に危険地帯に誘い込むことに成功し、

そのまま危なげなく一気に寄せきることが出来ました。

 

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投了図

天守閣美濃はやはり玉のコビンである7筋が弱点になります。ぜひ攻略の参考にしていただければと思いますm(__)m

穴熊の攻め方、受け方を学ぶのにおすすめの本

みなさまこんばんわ、夜間作業明けで生活リズムがおかしくなったテトリスと申します。

 

さて今回ですが、私が読んだ中でおすすめの本を紹介したいと思います。

ちょくちょく紹介していこうかと思いますが、まずはこの本。


 

 

広瀬先生といえば、今は居飛車党に変わり果ててしまったものの、王位のタイトルを

取った頃は振り飛車穴熊でトップ棋士達をなぎ倒しまくっていて、振り穴王子と

呼ばれていた時期がありましたね!

私はその時くらいから広瀬先生のファンになってしまいました(*'▽')

 

話は戻りまして、「広瀬流穴熊 終盤の極意」というタイトル、終盤の穴熊

崩し方だけを取り上げてると思ってましたが、終盤における穴熊への喰い付き方や

穴熊の守備陣の立て直し方、攻めから一転守備に回ったり、大駒を豪快に切り飛ばして、王手がかかる状態にするテクニックなど、目からウロコの手筋が満載の一冊に

なってるんですね(・∀・)

 

この本、面白すぎて、本屋で立ち読みしてたらそのまま最初から最後まで読み切って

しまいましたw

級位者から段位者まで、穴熊の暴力に悩まされ夜も眠れない方々や、自分が穴熊すると

紙装甲になってしまう方々、ぜひ購読してみることをおすすめします(・∀・)

 

広瀬先生といえば四間飛車穴熊の急所という、これも振り飛車穴熊党にとっては

バイブルになり得る本だと思うので、そちらのリンクも貼っておきますね('ω')

 

 

 

 

 

 

「どうすれば将棋が強くなりますか」という質問について

どうも、夜間作業から帰ってきたテトリスです。

今日はブログ書くつもりなかったんですが、書いてから寝ようと思います( ˘ω˘ )

 

さて、タイトルについてですが、よくYouTubeライブやツイッターで「どうすれば将棋強くなれますか」とか、「どうすれば初段になれますか」というコメントを散見します。このような質問ですが、よほど親身な人でない限りは、まともな回答が返ってきません(・・;)

 

このような質問には、毎日詰将棋を解きましょうとか、定跡本を読みましょうとか、ごく普通の回答が返ってきやすいです。

毎日何問くらい詰将棋を解けばいいかとか、何手詰めの問題を解けばいいかとか、どのような定跡本を読めばいいかとか、詳しいことはなかなか教えてもらえません(>人<;)

 

それはなぜか。なぜなら、質問の内容に自身の情報がない為に、的確なアドバイスが送れないからです。

 

例えば、「今ウォーズ3級で止まっていて、よく終盤で逆転されやすいです。どのようにすれば逆転されないんでしょうか。」

 

この質問だと、強い人からはウォーズ上級者のレベルに合った、終盤で逃げ切る為のテクニックを教えてもらいやすいと思います。

 

他には、「今ウォーズ1級なんですが、なかなか初段になれません。四間飛車党なんですが、強くなる為のお勧めの本ってありますか?」

 

このような質問にも、強い人からは初段レベルに合わせた四間飛車の定跡本を紹介してもらえやすくなると思います。

 

結論としては、自分より格上の人からアドバイスを貰いに行くなら、「自分がどのような状況で、どのようなことに取り組んでいるか」を、きちんと伝えるべきだと思うのです。

 

今日はこの辺にしときましょう。おやすみなさい💤